元大阪地検トップ、「準強制性交」認める方針　公判前に否認から一転

　大阪地検トップの検事正在任中に酒に酔った部下に性的暴行を加えたとして、準強制性交罪に問われた弁護士の北川健太郎被告（65）=大阪弁護士会=が初公判を前に、起訴内容を認める方針に転じたことが関係者への取材で分かった。　北川被告は2018年9月12日深夜～13日未明、大阪市内の自身の官舎で、酒に酔って抵抗できない部下の女性に性的暴行を加えたとして起訴された。複数で飲食店に行った後、女性と官舎に行ったという。今年になって女性が検察幹部に被害を申告し、大阪高検が6月に逮捕して、地検が起訴した。

関係者によると、逮捕直後は「あまり記憶がない」「同意があると思っていたのだろう」と容疑を否認する供述をしていたが、捜査が進むなかで起訴内容を認めることにしたという。

北川被告は1985年に任官し、関西を中心に勤務した。那覇地検検事正や最高検の監察指導部長、刑事部長を歴任して、2018年2月に大阪地検検事正に就任。定年を3年ほど残した19年11月に辞職し、大阪弁護士会に弁護士登録していた。

初公判は今月25日に開かれる。

朝日新聞デジタル
2024年10月22日 5時00分
https://www.asahi.com/articles/ASSBP352CSBPPTIL00PM.html